京都は好きだけど京都人は嫌い? 京都人との上手な付き合い方とは?

 

京都で生まれ育ち、京都から一歩も出たことがなかった私ですが、現在は九州・佐賀県に居ます。かれこれ30年程前に、京都からダンナさんの故郷の佐賀県に引っ越したわけです。

 

京都に住んでいる時は、自動車運転免許証なんか要らんかったんですけど、こっち(佐賀県)ではぜったいにあった方がええからと義母に勧められて、引っ越した早々に運転免許証を取得するため、教習所へ通う事になりました。

 

京都は好きだけど京都人は嫌い?上から目線と思われた?

 

教習所へ通うようになり、親しくなった女性と話している時のこと、私は何の気なしに「京都から九州くんだりまで・・・」て言うた時えらい剣幕で、「九州くんだりて言わんで!」て怒られたんです。

 

正直その時はなんで怒られたのかわからず、それからは言わんようにしていますが、あとから気がついたのは、上から目線で物言うてるとか?京都人は九州を見下してるとか?そんな気はさらさらなかったんですけど、言葉を使い間違ったようです。

 

こちらへ来た当初は『京都人は腹黒い』『京都人は陰湿』『京都人は裏表がある』とかよう言われました。ぶぶ漬け出されたら帰れ!なんやろ?とかも。。

 

こっちの人は「京都は好きだけど京都人は嫌い?」なんかなぁと思うようになりましたね。私は京都から来たよそもんですからしゃあない事ですけど。

 

他県の人からしたら、京都ちゅうとこは閉鎖的とか排他的とかて言われますけど、(今住んでる)唐津も大概閉鎖的ですぇ^^;

 

京都は閉鎖的、排他的と言われますけど、唐津の閉鎖的、排他的とはまた違うと思います。(唐津の人ごめんなさい^^; )

 

こういうたら悪いけど、京都人の気質と一緒にせんといてほしい!て思てます。プライド(誇り)しっかり持ったはって、また唐津人ということに誇りを持たれてるって感じしますよ。

 

けど、私ら京都人のプライド(誇り)とはまた違うような…^^;

 

京都は好きだけど京都人は嫌い?よそ者は嫌われる?

 

京都には伝統的な「祇園祭」が有名ですが、ちなみに私が今住んでいる唐津には「唐津くんち」というお祭りがあります。毎年11月2日、3日、4日に開催されます。

 

唐津くんちの曳山のルーツは祇園祭が関わっているという説があります。

唐津くんちの最も古い刀町の曳山「赤獅子」の製作者石崎嘉兵衛さんが、お伊勢参りの帰りに京都に立ち寄った際に、京都祇園祭の山鉾を見物、それをヒントに赤獅子を制作したといわれます。

 

話もどしますね。

京都の祇園祭に関わっている人たちは、よそ者を嫌っているというふうに聞いたりします。また京都市内でも京都と呼んでいいのは、京都御所を中心に区でいえば、上京区、中京区、下京区だと。しかも代々(5代以上)住んでいる者だけが京都と名乗っていい、と思っている人たちがいると。

 

う~~ん、確かにそういうふうに思っている人は居はります。けどそれは、千年以上という永い間、日本の首都やったという思いと、京都の伝統・文化を守っていかなあかんという強い思いからやと思います。

 

京都は好きだけど京都人は嫌い? 京都人との上手な付き合い方とは?

 

京都は他所からの移住者さんも多いんですって。観光で来て京都を好きになって、住んでみたいと思ったって人が結構多いて聞きます。いざ住んでみたら違ったと思う人も多いとか…

 

外から見る京都の良いイメージ

観光名所がたくさんあって、京都の街並をただ歩いてるだけでも楽しめるところ、交通の便が良てく街もコンパクトで動きやすい。祗園祭などのお祭りや地域の行事が盛んで、面白いところがたくさんある、自然もあって人が都会的。

 

中から見る京都の悪いイメージ

本音と建前(裏表)が違う、言われる事を素直に受け取ってええんか迷う、掴みどころがなく接し方に戸惑う、馴染むまでに時間がかかってしまう、プライドが高い人が多く閉鎖的。

 

住む場所にもよりますけど、洛中といわれるところは代々住み続けたはる地元の人が多いので、馴染むのにちょっと時間がかかるかも知れません。

※洛中・・・中京区、上京区、下京区と北区の一部のエリア

 

噂によく聞く京都人の独特な気質。京都の人はなかなか本音がみえない、プライドが高いとかて言われるのはなんでなのか、本当は何を考えてるんやろて思たはるんでしょうね。これは、京都の歴史と深〜い関係があるということなんです。

 

生き残るための歴史が育んだ京都人の気質とは

応仁の乱以降、常に命がけの選択を強いられる時代を生きた京都人。安土・桃山時代、江戸時代、織田信長や豊臣秀吉などの権力者から学んだこととは…

 

京都の人がただ単にいけずとか、難しい人が多いということではなく、京都人にとって曖昧な表現や裏表があることは、権力者が変わって行く時代時代を生き抜くための処世術だったのかもしれません。

 

そして、それらは千年以上の歴史の積み重ねの上にあるものやから、ちょっとやそっとでは変わらないし、変えられへんもの。京都人の気質は歴史と共に根深いものやということなんです。

 

京都の歴史と人々の性格との深〜い関係、これを知って理解することが、京都の地元の人たちと上手に付き合っていく近道かもしれませんね。

 

住所と京ことばから学ぶ京都

京都の独特なもののひとつは、住所表示の仕方としての通りの名前の言い方。京都の住所は長ったらしいんです。

 

ちなみに私が住んでたとこは、京都市下京区下松屋町通五条上る下長福寺町・・・これにアパートの名前が入ります^^: 間取りは2DKで便利のええとこでした。

 

京都の地形は、北へ行くにつれて高くなっていることから北へ行くのは坂を上がる、南へ行くのは下がるというような解釈でいわれています。南北は、上ル、下ル。東西は、西入ル、東入ルという表示をします。

 

京都でしか通用しない言葉

全国共通語と思てた言葉が、実は京都でしか通用せえへんいうことも知りませんでした。例えば、「サンライズ」て分かります?「メロンパン」のことをサンライズて言うてました。

 

実際使ってたことばですけど(今も言います)

めいぼ:ものもらい

もうた:貰った

あてもん屋さん:駄菓子屋さん、あてもん=くじ

どんつき:突き当り

おきばりやす:頑張ってください

おこうこ:たくわん

 

まとめ

 

京都人はとっつきにくいですか?

京都人の性格を一言で言うと、とっつきにくい性格やと思います。恥ずかしがり屋で人見知りする性格の傾向があります。そやさかい、相手の人柄に慣れるまではどうしても距離を作ってしまいがちになるんです。

 

本音と建前が違うんは当たり前て、私は思てます。ほんまの事を言うたら相手を傷つけてしまうかも知れんとか、そう思えたときはよけいに本音なんて言いません。本音を言わずに遠まわしの言葉で済ませます。

 

礼儀から外れたり、常識知らん人には冷たい態度とってしまうかも知れませんね。「京のぶぶ漬け」にしても、今はもうそんな習慣があった事さえ京都人は忘れてるんやないかなー?

 

京都で生まれ育ちましたが、ぶぶ漬けなんて言われたことありませんし、されたことがあるなんて聞いたこともありません。

どうぞお手柔らかに~よろしゅうお願い申します(^^)

 

最後までお読みくださってありがとうございました。