方言かわいいと言われる博多弁と使い方で変わる京ことば

方言には独自の表現や言い回しがあり、それに加えて方言を話す地域の文化や特徴についてまとめてみました。

方言を理解することで、人々とのコミュニケーションがスムーズになるのでは…

異なる地域の人々とのつながりを向上するために方言情報が役立てば嬉しいです。

 

かわいい博多弁ランキングベスト5

博多弁は、男女を問わずに「可愛らしい!」と評判です。博多弁を話すだけで、その愛らしさが感じられ、ふと心がときめくなんてこともあるのでは。そんなかわいい博多弁を選んでみました!

 

1位「~だから」という意味の「~やけん」

語尾につけると、博多弁らしさが出てとってもかわいい方言です。

  • 「明日は仕事やけん、遅くまでお酒飲めん」(接続詞として使う)
  • 「明日は、お弁当の日やけんね!」(念を押すイメージ)

こんな感じです(⌒∇⌒)

 

2位「~たい」「~ばい」

どちらも「~だよ」という意味の博多弁で、強調したい時に使われます。

 

「屋台ので長浜豚骨ラーメン食べるばい!」

「今日は、○○○に夜景を見に行くたい。」など

会話の語尾に使われることが多いです!

福岡県出身のお笑い芸人である「博多華丸大吉さん」の、テレビでもよく聞く機会がある方言ですよね。

 

ですが、最近の若い世代ではあまり使われていないようで「~ちゃん」の方が頻繁に使われるようですね!

 

3位「よかよ!」

「いいよ」という意味の博多弁。

よかよは、しぶしぶOKというよりも快くOKをだすイメージの方言です。

 

4位「たべりー」

「食べていいよ」という意味の博多弁です。

「り」を語尾につけると「~してね」という意味になります。
日常会話でよく使われる方言なので、定番の博多弁と言えるでしょう。

 

5位「とっとーと?」

「とっているの?」という意味の博多弁です。

文章の中に「と」しか登場しないのに、相手には意味が伝わる不思議な方言です。

「とっとーと?」は予約をとる・席をとる・写真を撮るなど、色々なシチュエーションで使われるようです!

 

【かわいい関西弁】使い方で変わる京ことば

京言葉いうんは、京都で話されてることばのことです。

 

主に京都市の旧市街、広くは山城地方で使われることばのことで、TVのドラマやらでみなさんよう聞かはるんとちゃうかと思います。京都弁とも言いますけど、これはあんまり好かれしません。京言葉、て言うてくれはりますか。

 

乱暴な言葉遣いをせんと、遠まわしな表現や敬語を使うて、やらかい口調でがたたへんように喋るんが特徴です。お公家さんの言葉なんかの影響もあって、独特の語彙もようけあります。

 

見分ける方法としては、「どんつき」いう京都でしか通じひん表現をつこてみるいう手ぇがあります。実際に京都の人がが兵庫の人につこてみたら全然通じひんかったいう話もありますし、ある程度効果的な手段と言えますやろな。ただ、メディアの発達なんかもあって他の関西語圏のひとでも知ったはることもありますやろから、100%確実とは言えしまへん。

否定表現の「しない」「来ない」の言い方で判断するいう方法もあります。京都の人やったら「しいひん」「きいひん」て言わはりますけど、大阪では「せえへん」「けえへん」、神戸では「せえへん」「こおへん」て言わはります。これも徐々に混ざりつつあるみたいやし、完璧な見分け方とは言えしまへんけども。

 

京言葉の語彙

京言葉には独自の語彙がようけあります。最近はそないに使わへんのもありますけど、ゆっくり見てっておくれやす。なかには関西の他の地域でも使われる言葉やら、京言葉から全国に広まった言葉やらもぎょうさんあるんですえ。

  • あがる/さがる……市内の通りを北に行く/南に行く。元は御所に向かうことが「あがる」。住所などで上ル/下ルと表記する。
  • あんじょう……上手に、うまくいく。
  • いけず……意地悪。意地悪をする人のことを「いけずしい」という。
  • いちびる……ふざける、調子に乗ってはしゃぐ。
  • いぬ(往ぬ・去ぬ)……立ち去る、帰る。
  • いらう……いじる、触る。
  • うち……女性が自分を差すときに使う。
  • えげつない……あくどい、辛辣な、露な、どぎつい。「えぐい」と同系統の言葉。
  • おいでやす/おこしやす……ようこそいらっしゃいました。「おこしやす」のほうが丁寧。
  • おおきに……感謝の意を表す言葉。「おおきにありがとう」の省略形。
  • おはようおかえり……朝学校へ通う子供らにかける挨拶。はよ無事に帰ってきいや、という意味。
  • おばんざい……普段のありふれたおかず。お惣菜。
  • おやかまっさん……立ち去るときの挨拶。お騒がせしてすみませんでした、の意味。
  • ぐじ(具慈)……甘鯛。
  • こそばい……くすぐったい。
  • ごめんやす……こんにちは、にあたる挨拶。
  • さら……新品。
  • しんきくさい……もどかしい、じれったい。
  • しんどい……疲れた、辛い。「辛労」が「辛労い」となり転訛して「しんどい」に。
  • ずいき……里芋(芋茎)
  • すかたん……頓珍漢、間抜け、見当外れ。
  • せく(急く)……急ぐ。
  • せわしない……忙しい、落ち着かない。「せわしい」とも。
  • せんど……たくさん、毎度、十分に、と言った意味と、先日、以前といった意味がある。前者と後者でアクセントが違う。
  • たいたん……煮物。「~のたいたん」の形で使う。「炊いたもの」の意。
  • たんと……沢山。
  • てれこ……あべこべ、互い違い、行き違い。
  • どんつき……突き当たり。
  • なんぎ(難儀)……困ったこと、難しいこと、苦しみ悩むこと。
  • なんしか……とにかく。「なんせ」とも。
  • にぬき(煮抜き)……ゆで卵。
  • のぶとい(野太い)……図々しい、図太い。
  • はすかい……斜め、対角線。
  • はばかりさん……ご苦労様、ありがとう。または便所のこと。
  • はんなり……上品で明るい様子。
  • ぶっちゃけたこというと……本当のことを言うと。近年「ぶっちゃけ」の形で若年層を中心に全的に広まる。
  • ほっこり……(主に精神的に)疲れた、大変だった。全国的には「ゆったりした」「和んだ」等の意味で使われる。
  • まったり……やわらかくてこくのある味。最近は「ゆっくりくつろぐ」意味で使う。
  • むしやしない(虫養い)……空腹をしのぐ軽食。「腹の虫を養う」という意味。
  • ややこしい……こみいった、複雑な。ややこ(=赤ちゃん)の形容詞化で、現在では全国的に使われる。
  • わや……台無し、失敗。「わやくそ」「わやくちゃ」などとも。

 

ひとくちに京言葉いうても商家の言葉、舞妓さんやら花街の言葉、職人さんの言葉、農村部の言葉、公家言葉といろいろあります。TVやら舞妓はんの喋り方のイメージから、京都の人はみぃんな「どす」てつけて喋ると思たはる方がいはりますけど、ほんまにそういった喋り方をするんは、舞妓はんやお年寄りやらのほんまに一部です。

 

ほな、また。おおきに、ありがとうございましたm(__)m