京都の象徴とも言える舞妓さんを、一部の外国人観光客さんが追いかけ回したりの問題があったようで、「舞妓さんには触れないでください」という看板までできたんですって。
京都花街の舞妓さんを追いかけ回す外国人観光客?
舞妓さんは夕方から”お座敷”に行かはるんですが、しつこく追いかけたり、どの程度かは知りませんけど、触ったりしやはると問題になってるとか。
一緒に写真撮りたい気持ちもわからんわけではないけど、夕方見かける本物の舞妓さんは、これからお仕事で忙しいんです。
こんな問題が起こったのは、「変身(ニセモノ)舞妓」が増えたせいて聞きます。女性観光客さんに舞妓さんの格好をさせるところがあって、お顔は舞妓さんのように白塗りにして、髪も地毛で結って足りひんところはつけ足して、本物の舞妓さんみたいにしてしまわはるんです。
実際にそのにせものの舞妓さんと出あったっという私の友達は、本物の舞妓さんと思って「写真撮ってもろたぁ」って嬉しそうに見せてくれたんやけど、明らかにニセモノの変身まいこさん。
「この舞妓さん、にせものやわぁ」って言うたら、「どこがどう違うの?」って不思議がってたんで、本物の舞妓さんとニセモノのまいこさんの違いを知ってる限り書き出しました。
京都花街の舞妓さん本物とニセモノまいこの違いって!?
~本物の舞妓とニセモノまいこの見分け方~
・本物の舞妓さんは、真っ昼間の観光地にはまず居ません
昼間はお稽古の時間であることが多く、着物も普段着。いわゆる舞妓さんの格好ではありません。稀に取材や撮影などで訪れることもあるようですけど、基本的に夕方から着付けをして、お座敷に行かはります。
・かんざしと口紅にも注目
↑上七軒舞妓 市桃さん
本物の舞妓さんのかんざしは、お顔の左側にすだれのようにぶら下がっているものがあります。これは「ぶらぶら」などと言いますが、見世出ししてから一年未満の舞妓さんのみ。口元の口紅は、上唇には紅を塗りません。これも1年未満の舞妓さんの姿の特徴です。
・立ち居振る舞い
舞妓さんは着物の両方の褄(つま)を合わせて左手で持たはります。ニセモノまいこの場合、着物の長い裾の取り扱いに慣れない観光客さんのために褄をからげてある場合が多いです。
見分け方を説明しましたが、本物の舞妓さんを見つけても無理に写真撮影などのお願いはせんといてあげてほしいです。
舞妓さんはお客様の元へ向かうために歩かれているのであって、ただブラブラと散歩したはるわけではありません。お仕事中なんです。
京都花街の舞妓さんの裏側と花街のしきたり?
舞妓さんとは、
一人前の芸妓さんになるための修業中の身分。京都で「五花街」といわれる、上七軒、祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町の五つの花街に所属し、修業に励んでいる15歳から20歳前後の女性を「舞妓はん」と呼びます。資格・学歴などは一切必要とされません。
最年少で舞妓さんになる場合は、中学卒業後の15歳からになります。舞妓さんは芸妓さんの見習いという身分であって、20歳が上限年齢といわれます。
舞妓さんになるには、「置屋」さんでお世話になります。置屋さんが集まる花街が京都には6ヶ所あり、そのうちの5つが組合を所有しているため、直接組合というとこに問い合わせると、置屋を紹介してくれるそうです。
舞妓さんになるため、約1年間「仕込さん」の修行があります。毎日厳しいお稽古などに耐えんとあきません。また置屋では他の舞妓さんとの共同生活になるので、自分勝手な行動も許されません。
1年ほどの仕込み期間中に、お座敷での礼儀作法や独特の京ことば、踊りなど、花街で働くためのイロハをひと通り習い覚えます。
仕込みが終わると舞などの試験が行われて、合格したら今度は見習いという期間を経て、晴れて舞妓さんになることができるんですが、ほんまの修業はそこからとちゃいますやろか。
昼間は芸事のお稽古、夜はお座敷の繰り返し。舞や長唄、お囃子、茶道などのお稽古の合間には、ひいきのお茶屋(置屋から芸舞妓を呼び、客をお座敷で遊ばせるお店)や先輩の芸妓さんたちへの挨拶回りもせんとあかん。
置屋さんでは、家事の手伝いや先輩の身の回りのお世話、後輩の面倒を見たりと自分の時間なんかないて聞きます。
置屋さんによっては、恋愛禁止、携帯電話は持ってはだめいうとこも多いようやし。特に大切なのは辛抱ができること。感情をストレートに出さんこと。
残念ながら、仕込みさんの半分以上は舞妓さんになるまでに辞めてしまわはるそうです。仕込み期間に逃げて帰ると、それまでに掛かったお金を請求される場合もあるとか。
京都出身の女子はこういう事情をなんとなくでも聞いたりして知っていますので、地元出身の舞妓さんは少ないとも聞きます。
地方から修学旅行で京都にきて、舞妓さんを見て憧れて、舞妓さんになりたいて思う子が、置屋さんの門たたかはったりしはるんやと思いますけど、中途半端な気持ちで入れるようなとこやないし、京都っちゅうとこは、封建的なとこがまだぎょうさん残ってます。
私は祇園で働いていたことがあって、舞妓さんの情報もそれなりに聞いたりしていました。まぁその頃とは状況が変わってるとこもあるかも知れへんけど、本質は変わりませんし。
封建時代の職人さんの弟子入りや、商店の丁稚、古典芸能の内弟子と同様の厳しさがあるように思います。舞妓さんになる一番の難関は親御さんの説得かもしれませんねぇ。
まとめ(追記)
祇園界隈は外国人観光客さんであふれてて、交通渋滞や私有地への無断立ち入りなど「観光公害」が深刻化しています。マナー違反をする外国人観光客さんが多すぎるんですよね。
文化の違いもあるとは思いますが、にしてもマナー悪すぎです。最低限のルールやマナーは自国でもあるはず。日本やから許されるともしどこぞのアホが思ってるなら、もう来て要らんて思います。
舞妓さんを取り囲むんはやめたげて!
お稽古に行こうとして置屋を一歩出た舞妓さんを、待ち構え取り囲んで写真撮影する外国人観光客にはほんま困ったもんです。
京都花街の祇園は「花見小路」を中心に、お茶屋さんや屋形さん(置き屋)、飲食店などが立ち並んでいます。昔は他の観光地に比べて観光客の数が多くなかった地域です。
ましてや外国人観光客さんは、ほとんど見かけませんでした。数年前から特に外国人観光客さんらが急増したように思います。日本人観光客さんより外人の方が多いとも言えます。
祇園は町家が多いし珍しいのか、私有地に勝手に入って写真撮影したり、ごみのポイ捨て、歩きタバコや民家の玄関先に座り込んだりと、マナー悪すぎて住民は迷惑してます。
祇園界隈での歩きタバコは以ての外、当然禁煙場所です。歩きタバコをしていた人は中国人観光客。中国では歩きタバコは普通やそうです。(ここは日本や!!)
祇園周辺の住民は、外国人観光客の迷惑行為に頭かかえたはります。私有地への立ち入りや芸舞妓さんへのつきまといなど、マナー違反や混雑など観光公害が深刻化していると…
TVのニュースで祇園の風景を見てびっくりしました。マナー違反対策で致し方ないのはわかるけど、変な看板立てかけてあったり、道路に右側通行と書いてあったり、なんや祇園の情緒がなくなったように感じました。
最後までお読み下さって、ありがとうございました。