京都人にしか分からない?京言葉と関西弁と花街の言葉の違い?

 

私は現在佐賀県に住んでいますけど言葉は京言葉。こっちの人からすれば関西弁で話してます。佐賀県の言葉は聞き取る事はできますけど喋れません。意味がイマイチ分からへんので。

 

最近やっと、「京都と大阪の言葉は違いますね?」とか言うてもらえるようになりましたけど、こっちへ引っ越した頃(30年前)は、九州の人からすれば関西弁=大阪人と思たはって、「大阪ちゃいます、京都です」と言うと変な顔されてましたゎ。

 

京都人にしか分からない?京言葉と関西弁と花街の言葉の違い?

 

京ことばとは京都で話されてることばのことです。主に京都市の旧市街、広くは山城地方で使われることばのことで、TVのドラマやらでみなさんよう聞かはるんとちゃうかと思います。京都弁とも言いますけどこの呼名は(特に洛中の人達には)好かれません。

 

乱暴な言葉遣いをせんで遠まわしな表現や敬語を使って、やらかい口調で角がたたへんように喋るんが京言葉の特徴です。お公家さんの言葉なんかの影響もあって、独特の語彙(ごい)もようけあります。

 

京言葉いうても商家の言葉、舞妓さんが使う花街の言葉、職人さんの言葉、農村部の言葉、公家言葉といろいろあります。

 

こっち(佐賀県)では、テレビの影響もあって舞妓さんの喋り方のイメージから、京都の人はみんな「~どす」てつけて喋ると思たはる人が多かったと思います。

 

ほんまにそういう喋り方をするんは、舞妓さんや(お年寄りやら)花街の人ら一部の人だけです。ちなみに私の母は、長年先斗町(ぽんとちょう)で働いてましたので、たまに「~どす」て喋りますけど。

 

正味のところは他の関西弁と区別のつかへんような喋り方が普通です。特に若い人らは関西の他の地域のことばと混ざった「関西共通語」の喋り方になったはることも多いようです。

 

他県の人には、ちょと聞かはっただけでは京都の人か、他の関西語圏の人かを聞き分けるんはなかなか難しいかも知れへんねぇ。せやけどようよう聞かはったら他の関西の言葉との違いもあるて、わかってもらえるんやないかと思いますけど。

 

見分ける方法としては、「どんつき」という京都でしか通じひん表現をつこてみるいう手もあります。※「どんつきの意味⇒突き当たり。の事です。

 

「どんつき」例文

「四条通の東の「どんつき」が祇園さん(八坂神社)で 、西の「どんつき」が松尾さん(松尾大社)です。」などという使い方をします。

 

市内の通りを北に行く事を上ル(あがる)、南に行く事を下ル(さがる)て言います。あとは、否定表現の「しない」「来ない」の言い方で判断するいう方法もあります。

 

京都の人やったら「しいひん」「きいひん」て言わはりますけど、大阪では「せえへん」「けえへん」、神戸では「せえへん」「こおへん」て言わはります。まぁこれも徐々に混ざりつつあるみたいやし、完璧な見分け方とは言えしませんけども。

 

「京都」の方言 1ページ目
(引用元:goo 辞書)

 

京都人にしか分からない?京言葉の語彙(ごい)

京言葉には独自の語彙がようけあります。最近はそないに使わへんのもありますけどなかには関西の他の地域でも使われる言葉やら、京言葉から全国に広まった言葉やらもぎょうさんあるんです。

 

京言葉の語彙

・あがる/さがる…市内の通りを北に行く/南に行く。元は御所に向かうことが「あがる」。住所などで上ル/下ルと表記する。

・あんじょう…上手に、うまくいく。

・いけず…意地悪。意地悪をする人のことを「いけずしい」という。

・いちびる…ふざける、調子に乗ってはしゃぐ。

・いぬ(往ぬ・去ぬ)…立ち去る、帰る。

・いらう…いじる、触る。

・うち……女性が自分を差すときに使う。

・えげつない…あくどい、辛辣な、露骨な、どぎつい。「えぐい」と同系統の言葉。

・おいでやす/おこしやす…ようこそいらっしゃいました。「おこしやす」のほうが丁寧。

・おおきに…感謝の意を表す言葉。「おおきにありがとう」の省略形。

・おはようおかえり…朝学校へ通う子供らにかける挨拶。はよ無事に帰ってきいや、という意味。

・おやかまっさん…立ち去るときの挨拶。お騒がせしてすみませんでした、の意味。

・ぐじ(具慈)…甘鯛。

・こそばい…くすぐったい。

・ごめんやす……こんにちは、にあたる挨拶。

・さら……新品。

しんきくさい…もどかしい、じれったい。

・しんどい…疲れた、辛い。「辛労」が「辛労い」となり転訛して「しんどい」に。

・すかたん…頓珍漢、間抜け、見当外れ。

・せく(急く)…急ぐ。

・せわしない…忙しい、落ち着かない。「せわしい」とも。

・せんど…たくさん、毎度、十分に、と言った意味と、先日、以前といった意味がある。前者と後者でアクセントが違う。

・たいたん…煮物。「~のたいたん」の形で使う。「炊いたもの」の意。

・たんと…沢山。

・てれこ…あべこべ、互い違い、行き違い。

・どんつき…突き当たり。

・なんぎ(難儀)…困ったこと、難しいこと、苦しみ悩むこと。

・なんしか…とにかく。「なんせ」とも。

・にぬき(煮抜き)…ゆで卵。

・はすかい…斜め、対角線。

はばかりさん…ご苦労様、ありがとう。または便所のこと。

・はんなり…上品ではなやかな感じがするさま。

・ぶっちゃけたこというと…本当のことを言うと。近年「ぶっちゃけ」の形で若年層を中心に全国的に広まる。

・ほっこり…(主に精神的に)疲れた、大変だった。疲れて休んでいるときの気持ち。
例:寒い中帰ってきて、ストーブの前やこたつの中で「ほっこりするわー」といったような。

・まったり…やわらかくてこくのある味。最近は「ゆっくりくつろぐ」意味で使う。

・ややこしい…こみいった、複雑な。ややこ(=赤ちゃん)の形容詞化で、現在では全国的に使われる。

・わや…台無し、失敗。「わやくそ」「わやくちゃ」などとも。

出典元:ニコニコ大百科

 

 

生まれてから(笑)普通に使てた言葉やけど、さすがにこっち(佐賀県)の人には通じひん言葉もあるので、そこはわかりやすう喋ってます。そやかていちいち説明するのも面倒くさいし。(ちゃんと通じてるんかどうかは知らんけど…)

 

最後までお読みくださってありがとうございました。