京都弁 言葉 言い回しやことわざが京都で生まれたものもある?普通に話してますよ

 

京都弁 言葉 言い回しやことわざが京都で生まれたものもある?って普通に話してますよ。そう言うたら、言葉や言い回しは、京都人同士でしか通じひんと感じることはありますけどね。

 

私生まれも育ちも京都ですが、風習や行事、言い回しとかも京都に限らず、他県でもやったはること言わはることと、ずっと思てました。

 

京都弁 言葉 言い回しやことわざが京都で生まれたものもある?普通に話してますよ

 

話し合いが中々前に進まへんときとかに、「もう堂々めぐりやん」「らちあかんわ」と、普通に使ったりしてますね。

 

堂々巡り
話し合いが前に進まへん、まとまらへん、という意味です。

昔、清水さん(清水寺)でお百度参りをしたはったそうで、お参りするとき、なんべんもおんなじ場所を回ったはったことから転じて、話が先に進まへんという意味になったそうです。

 

埒(らち)があかない
物事に決着がつかへん、という意味です。

上賀茂神社で、古くから競馬(くらべうま)という行事があります。競馬(くらべうま)は、その昔、端午の節句に天下泰平・五穀豊穣を祈願して宮中で開催されていたもの。

 

舞楽装束を身にまとった乗尻(騎手)が馬に乗り、左右に分かれて参進し、境内の馬場でその速さを競う競駈(きょうち)は14時頃から始まります。 一ノ鳥居から二ノ鳥居までの間に設けられた約200メートル直線コースを、2頭の馬が競争します。目の前で見ることができるので、迫力があります。

 

乗尻(のりじり)は左右に分れ、左方は打毬(たぎゅう)、右方は狛鉾(こまぼこ)の舞楽装束を着け、馬に乗って社頭に参進します。
馬場のコースは埒(らち)と呼ばれる柵で、仕切られていて、埒(らち)には青柴が巻かれます。

 

「埒が明かない」で使われる「埒」という言葉は、この柵のことです。「埒」が明かないと、その後5月15日に行われる「葵祭」が行えないという事から、物事が進展しないという意味として使われるようになったと言われています。

 

弘法にも筆の誤り(弘法も筆の誤り)

どんなに上手い人、名人でも間違えたり失敗することがあるという意味です。

 

弘法とは、平安時代初期の空海というお坊さんのことです。
今昔物語の中の逸話で、弘法大師は嵯峨天皇に、京の大内裏の応天門に掲げる額の文字を書くように言われました。ところが、弘法大師は「応」の字の上の点を書き忘れてしまいます。そしてそのまま額は門に掲げられることに。

 

まぁ、天皇陛下に頼まれたのに間違えた字を書くやなんて、普通の人でもなかなかせえへんと思います。このような、とんでもない間違いを偉いお坊さんがやってしまうのが弘法も筆の誤り、ということなんですね。

 

けど、間違えた字を書いてしまったということが、なんでいちいち今昔物語に書かれていたかというと、実は弘法大師、この書き忘れた点を筆を投げつけて打って、見事に直したのです。

 

これが凄いことだということで、弘法にも筆の誤りは「間違えても直し方がすごい」という意味が本来込められていたとも言われています。

 

 

※ 弘法も筆の誤り、弘法にも筆の誤り どっち?

どちらも間違いではないそうです。強いていうなら、「弘法も筆の誤り」のほうは三省堂や岩波書店など国語辞典で有名なところのことわざ辞典にのっているので、昔ながらの伝統的な言い方。

 

弘法にも筆の誤り」は比較的最近のことわざ辞典にのっているので最近よく使われる言い方なのかもしれませんが、旺文社もこちらの書き方をしていたそうで、どっちがどう、というのははっきりしないんやそうです。そこまでこだわる必要もないらしいので、両方の言い方があるいうことを、知っとかはったらええんとちゃいますか?

 

清水の舞台から飛び降りる

必死の覚悟をもって物事を実行するという意味です。

 

清水寺には高い崖に張り出して作られた舞台があり、その崖から飛び降りると所願成就のときに怪我をせずに済み、もしくは死んで成仏できるといわれ、身を投げる者が絶えなかったといわれています。

シビレを切らした当時の京都府が「飛び降り禁止令」を発令したそうです。

 

後(あと)の祭り

時機を逃して手遅れになるという意味。

 

京都・八坂神社の祇園祭。7月の約1ヶ月にわたる祭りの中でも一番盛り上がるのが17日の山鉾巡行で、豪華に飾られた山や鉾と呼ばれる山車が繰り出す、これが「前(さき)の祭り」。

 

24日に行われていた山車を神社へ返す行事が「後の祭り」と呼ばれて、前の祭りと違って豪華な飾りはなく地味なもの。そこから手遅れになることを「後の祭り」という説。

※現在は、後の祭りも山鉾巡行と同じ17日に行われ、24日には山鉾の古い形態を再現する「花傘巡行」が行われています。

 

これはてっぱんです…

祇園祭りの間、祇園祭りに関わってる人たち、お稚児さんや八坂神社の関係者さんは、きゅうりを食べはりません。

 

京都の夏はめっちゃ暑いです。じっとしててもじとーっと汗が出てきます。そんな暑い最中、きゅうりは、体にこもった熱を排出し体を冷やす効果があります。夏バテにも効果があるということですが、祇園祭りに関わってる人たちは、きゅうりを食べはりません。

 

なんでかと言うと、きゅうりの切り口が八坂さん(八坂神社)の紋に似ているからです。 祇園祭関係者さんは、「きゅうり断ち」をしやはります。

 

その時期に、どうしても食べなあかんときは縦に切って食べるそうです。けど、お稚児さんはきゅうり自体食べたらあかんと言うたはりました。

 

最後までお読み下さってありがとうございました。