京都観光名所の清水寺の謎?観光名所の古くからの言い伝え七不思議とは?

 

京都の清水寺は誰もが知ってる観光名所です。見どころがたくさんあり、その中でも「清水の舞台」から見る景色は壮観です。春は桜、秋は紅葉が色づきほんまに綺麗です。

 

京都観光名所で有名な清水寺の謎?

 

清水寺には七不思議と呼ばれるスポットがあると言われています。清水寺に行かはった事がある人はぎょうさん居はると思うけど、七不思議を見て回ったという人は居はるんかな~?て思います。

 

清水寺に伝わる七不思議は、7つにとどまらず16や18あると言われたり、26もあるという説もあったりすると聞いたことがあります。

 

まあ中には「これが七不思議なん?」と、思ってしまうものもあるかも知れませんが、私が知ってる限りサクッとご紹介しますね。

 

京都観光名所で有名な清水寺の古くからの言い伝え七不思議とは?

 

七不思議その1.「仁王門前の狛犬」

 

狛犬は通常では、「阿吽(あうん)」が一対でいます。口を開けた「阿形(あぎょう)」と、口を閉じた「吽形(うんぎょう)」で一対となっていますが、清水さんの狛犬は、どちらも「阿」「阿」と口を開けているわけです。

 

実は、奈良の東大寺の南大門北側の狛犬も「阿阿」型なんやとか。これは「阿吽」でなかったらあかんという決まりはないんやそうです。

 

 

「阿」は宇宙や万物の始まりで、「吽」は宇宙や万物の終わりという意味。五十音でも「あ」で始まり「ん」で終わります。これもその意味。「阿吽」で完結するというわけです。

 

七不思議その2.「仁王門カン(カン)貫き」

狛犬を抜けた所に仁王門があります。(仁王門は赤門とも呼ばれてて重要文化財です。)仁王門の右側端っこには指でくりぬいたような穴が開いてて、これが表側と、門をくぐり抜けた裏側にあります。片方に耳をあてて、もう片方を誰かが叩くと「カンカン」と透き通った音が聞こえてくる。

 

なんでこれが作られたんか、なんでこんな澄んだ音色が聞こえるのかは謎なんやとか。清水さんへ行かはったら、ぜひその音色を聴いてみてください。

 

七不思議その3.「六本柱の鐘楼」

 

仁王門をくぐったら左手に、桃山様式の綺麗な鐘楼が見えてきます。鐘楼は普通4本の丸柱で支えるそうなんですが、ここは6本柱になってるんです。

 

この梵鐘が通常よりも大きくて重たいため、それを支えるのに柱を増やしたんやとかで、フタを開けてみたら謎でも何でもないように思えますけど、鐘楼としては珍しい建てかたなのでぜひ見てみてください。

 

七不思議その4.「三重塔の鬼瓦」

日本最大級を誇る重要文化財でもある清水寺の三重塔。通常、塔の四隅には「鬼瓦」が設置されるのですが、なぜか東南の角だけは「龍」が飾られているんです。

 

鬼瓦は厄払いという意味。龍は水神さんであるので火除けの意味。京都で一番標高が高いと言われる西北の愛宕山には、火伏の神が鎮座。都を火災から守っていました。しかし正反対の東南には守り神が居はりません。そこで最大級でもある三重塔の東南角に龍を配し、火除けとしたということやそうです。

 

説明を聞けば「そうなんやー」と思えますけど、知らんまま訪れると、東南だけ屋根が龍になっているのは不思議て思いますよね。

 

七不思議その5.「虎の図・石灯篭」

清水さんの西門の石段を下がったところにある灯篭。正面に虎が彫られてて、どこから見てもその虎と目が合う、いわゆる「八方睨みの虎」があります。

 

江戸時代後期に、絵師「岸駒(がんく)」によって作られたもの。虎を得意とする絵師で、あまりにも見事な彫り絵やったため、この虎が夜な夜なこの灯篭から抜け出して、池の水を飲みに行くとか。そんな言い伝えが残ったと言われています。

 

七不思議その6.「仏足跡」(弁慶の足跡!?)

朝倉堂の前には一尺七寸(約50cm)という、大きな足型が刻まれた石があります。足型は弁慶のものとか、平家の武将・平景清(たいらのかげきよ)のもの、との説もあったそうですが、この足形は、お釈迦様の両足をかたどったもの。いわゆる仏足石やったんです。

 

拝めばどんな大罪や穢れも消滅すると言われています。また、足腰に不自由のある人は、足形をなでた手で足腰の痛い箇所をさすると治る、という言い伝えがあるんです。

 

七不思議その7.「清水の舞台」(清水寺最大の謎?)

 

樹齢400年のケヤキの大木を使って、1本の釘も使わずに組み立てられた大舞台!一度組んだらぜったいに外れへんと言われている、この手法を「地獄組み」と言うんやそうです。

 

舞台部分は雨ざらしになっているので、水はけをよくするため、ゆるい傾斜がつけられています。釘など使っていないのは、錆による腐食を防ぐためなんやとか。様々なところに工夫がされています。

 

この舞台、いつ、何のために造られたのか、どんな逸話があるのか諸説があり、多くの謎は残ったままなんやとか。例えば弁慶と牛若丸が戦ったのは五条大橋ではなく、この舞台だったという説もあるそうです。

 

飛び降りて命があれば大願成就するという庶民信仰、若い女性が傘を開いて飛び降りる。これが成功すれば恋愛成就。失敗しても極楽浄土が待っている、という言い伝えがあり、昔は多くの人が実際に飛び降りたのだそうです。

天空にせり出す形でたたずむ舞台は、そこに立つだけで宙に浮いているかのような錯覚。「清水の舞台から飛び降りる」なんて言うと、決死の覚悟に思えますが、その浮遊感覚に思わず足を踏み出してしまった、という人もいたのではないでしょうか。何とも言えない、摩訶不思議な場所です。

 

まとめ

 

清水寺の七不思議は、その時代の人達からすれば、ごく当たり前の事やったんかも知れません。普通の事で、謎ではなかったのが、現代から考えると謎とされている。どれを七不思議とするのかは諸説あるそうです。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。