京都洛中ってどこ?京都の中心洛中と呼ばれるエリア観光スポット

 

京都洛中とは、京都市上京区から南区までのエリアをいいます。大政奉還の舞台となった元離宮二条城や新撰組ゆかりの名所があります。

※大政奉還とは?・・・1867年10月14日、15代将軍徳川慶喜が征夷大将軍の資格を朝廷にお返しすること。

 

京都の洛中ってどこ?京都の中心洛中と呼ばれるエリア観光スポット

 

元離宮二条城(もとりきゅうにじょうじょう)

 

京都市中京区二条通にある江戸時代に建てられたんですが、東京ドーム約7個分もの広さを持つお城なんです。徳川家康が慶長8年(1603年)に京の宿泊所として建設した平城。15代将軍徳川慶喜が大政奉還を行った江戸時代の終焉の地。

 

1994年(平成6年)には、ユネスコの世界遺産(世界文化遺産)に「古都京都の文化財」として登録されています。京都の城郭で世界遺産に指定されているのは、ここ二条城だけやそうです。

 

「二条城東大手門」

 

お城の東側にある「東大手門」が二条城の正門にあたります。こちらで入城料金を納めて入城します。

 

国宝 「二の丸御殿」

 

度重なる火災で、多くの城は再建されましたが、当時のまま残ってるのは日本で12の城のみとなっています。

 

そのなかでも『御殿』が現存するのは4つで、この二条城もその1つです。江戸初期に建築され、現在まで当時のままに残されている遺構です。特に所壁画は狩野一派によるもので、重要文化財にもなっています。

 

京都 洛中にある、世界遺産に指定されている元離宮二条城。国宝・二の丸御殿や二の丸庭園、本丸御殿と本丸庭園、天守閣跡など見どころ満載!ぜひ見ていただきたいお城です。

 

元離宮二条城を見学したあとは、大休憩所(無料休憩所)で一休み。ソフトクリームやスイーツ類などありますし、京都のお土産とかも置いたはります。

 

【正式名称】元離宮二条城(もとりきゅうにじょうじょう)

【通称名称】二条城

【所在地】〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入ル二条城町541

【創建年】慶長8年(1603年)

【築城主】徳川家康

【拝観時間】8:45~16:00(閉城 17:00)

※二の丸御殿観覧時間 9:00~16:00

【拝観料】一般 600円、中学生・高校生 350円、小学生 200円

【アクセス】市営地下鉄 東西線 「二条城前駅」すぐ

【二条城 世界遺産・元離宮二条城HP】

 

京都の洛中観光スポット東西に分かれた本願寺

 

東西に分かれた本願寺は、どちらも浄土真宗の寺院で、元は1つの石山本願寺でした。東西に分断されたのは、織田信長が本願寺に宣戦布告したことからです。政治に利用されたことで、やむなく分断された歴史を持っているということです。

 

信長の石山本願寺討伐は11年の年月がかかっているそうで、11年間も必要に石山本願寺を落としたかった理由は、単に宗教的な問題ではなく天下統一のために土地が欲しかっことが要因ではないかと考えられています。

 

京都では「お西さん」「お東さん」と呼ばれている2つの大きなお寺は、西本願寺(浄土真宗本願寺派)東本願寺(真宗大谷派)の違いです。元々はどちらも親鸞聖人が開祖の浄土真宗の本山です。

 

天下が徳川に変わると、家康は教如に本願寺の東側の土地を与えて、ここに西本願寺と東本願寺に分かれたという訳です。

 

・ 「石山本願寺=顕如」vs「織田信長」

・ 「西本願寺=准如(顕如の三男)」=「豊臣秀吉」

・ 「東本願寺=教如(顕如の長男)」=「徳川家康」

 

京都世界遺産 西本願寺(浄土真宗本願寺派)

 

西本願寺(にしほんがんじ)は、京都市下京区にある仏教寺院です。

境内には重要文化財に登録されている御影堂(大師堂)、阿弥陀堂(本堂)や国宝の唐門、飛雲閣、書院など多くの国宝・文化財が点在します。

 

「水吹き銀杏」、「逆さ銀杏」とも呼ばれる樹齢約400年の大銀杏は、京都市の天然記念物に指定されています。西本願寺は「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されています。

 

【所在地】〒600-8358 京都市下京区堀川通花屋町下ル門前町60

【拝観時間】開館時間

3~4月 5:30~17:30

5~8月 5:30~18:00

9~10月 5:30~17:30

11~2月 5:30~17:00

【拝観料】参拝無料

【アクセス】JR東海道本線 「京都駅」(徒歩10分)

【浄土真宗本願寺派 西本願寺 公式サイト】

 

東本願寺(真宗大谷派)

 

東本願寺(ひがしほんがんじ)は、京都市下京区烏丸七条にある真宗大谷派の本山です。正式名称は真宗本廟。本願寺派の本山である本願寺(通称、西本願寺)の東に位置することから、東本願寺と呼ばれています。

 

文化庁は17日、京都市下京区にある真宗本廟(東本願寺)の御影堂、阿弥陀堂、御影堂門、阿弥陀堂門、鐘楼、手水屋形の6件を重要文化財に指定することを発表した。

東本願寺は江戸時代に4度の火災に遭っており、現在の建物は禁門の変(1864年)での“どんどん焼け”後に再建された。幕末の戦火で両堂を失い、厳しい財政状況の中、あえて新政府の協力を仰がず、全国の門徒の懇念により、明治期の両堂再建が成し遂げられた経緯がある。

境内中央に立つ御影堂は、宗祖親鸞聖人のご真影を安置し、正面76m、側面58m、高さ38mの規模を持つ世界最大級の木造建築。1880(明治13)年から15年の歳月をかけて95年に落成。江戸時代に高度な発達を遂げた木造技術、彫刻、工芸の粋を集めて施工された 和様の道場様式。

阿弥陀堂は禅宗様の仏堂形式で建てられ、1895年の落成。

京都のメインストリート・烏丸通に面して建つ御影堂門は正面21m、側面13m、高さ27mで、木造建築の山門としては世界最大級。重層造りで、左右に山廊を付し、1911年に落成。阿弥陀堂門は切妻造り・唐破風付きの四脚門形式で1911年の落成。

御影堂・阿弥陀堂・御影堂門は宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念事業として、修復に約12年の歳月をかけ、2015年12月末に完了していた。

但馬弘宗務総長は今回の指定に際し、「真宗本廟境内の建物は、門徒や有縁の方々の尊い懇念によって明治期に再建され、今日まで大切に護られてきました。これらの建物は先達の思いと再建の労苦をともに伝える、かけがえのない存在です。このたび重要文化財として認められ、これまでの再建の歴史を広く知っていただくことは大変喜ばしいことであり、今後とも先達の思いに心を寄せながら、親鸞聖人の教えを伝えていく場として大切に受け継いでまいります」とコメントを発表した。

引用:文化時報プレミアム

 

御影堂門は、南禅寺の三門、知恩院の三門などとともに京都三大門に数えられていますが、京都三大門には諸説があり、仁和寺の二王門、東福寺の三門などを数える場合もあるようです。

 

【所在地】〒600-8505 京都市下京区烏丸通七条上る

【正式名称】真宗本廟

【拝観時間】3月~10月 5:50~17:30、11月~2月 6:20~16:30

【拝観料】参拝無料

【アクセス】JR東海道本線 「京都駅」(徒歩7分)、市営地下鉄 烏丸線 「五条駅」(徒歩5分)、京都市バス 「烏丸七条」すぐ

【浄土真宗大谷派 東本願寺 公式サイト】

 

「瑞泉寺(ずいせんじ)」

 

京都木屋町界隈にある、「瑞泉寺(ずいせんじ)」。小さな寺院で、豊臣秀次が祀られています。豊臣秀次の菩提を弔うために建立されました。

 

秀次は叔父豊臣秀吉から謀反を疑われ関白の職を剥がれて高野山に追放され、賜死を命じられた秀次は切腹をしました。

 

豊臣秀次は、秀吉の甥でもありますが、秀吉の怒りを買ったために切腹させられ、『秀次悪逆塚』まで建てられた悲劇の人物です。

 

豊臣秀次が切腹になった後、正室・側室、その子供まで三条河原で処刑され、その光景は「地獄絵図のようだった」と後世まで語られたと言われています。墓を建てられるわけでもなく畜生塚とされ「秀次悪逆塚」として見せしめにされたそうです。

 

引導地蔵尊は、三条河原で処刑される際、四条・大雲院の僧「貞安上人」が持ち込んだ木像の菩薩を安置した地蔵尊。処刑される人達が極楽浄土にたどり着けるようにと処刑場に持ち込まれました。奥にある御堂には、首塚があり五輪卒塔婆が見えます。

 

※五輪塔(ごりんとう)は、主に供養塔・墓として使われる塔の一種。五輪卒塔婆とも呼ばれる。

● 拝観とアクセス

● 慈舟山 瑞泉寺 ホームページ

 

京都観光スポットの洛中にある壬生寺は新選組発祥地と壬生狂言でも有名

 

壬生寺(みぶでら)は、新選組発祥の地として知ったはる人は多いと思いますけど、壬生狂言でも有名です。節分と4月10月には地元の人によって演じられる狂言は、無形民俗文化財にもなっています。

 

壬生寺千体仏塔

壬生寺の表門は東にありますが、南門から入ると見えてくるのが、「千体仏塔」です。この石仏は明治に各地から集められたいうもので、この事から石仏の寺とも言われています。

 

一夜天神堂

一夜天神を中心に、金毘羅大権現、六所明神が祀られています。

菅原道真が流罪にされると決まった時、壬生の地で一夜を明かしたといわれていますので、学業のご利益のある天神様としても、ぎょうさんの人に信仰されているそうです。

 

壬生狂言や新選組のイメージが強い壬生寺ですけど、学業の神様の天神様のご利益もあるので、お参りしはったらええと思います。

 

阿弥陀堂

阿弥陀堂の地下には歴史資料館があります。壬生塚へ繋がってて壬生塚には新選組局長近藤勇の像があり、遺髪塚には髪だけ祀られています。芹沢鴨、粛清された隊士のお墓もあります。

  壬生寺について

 

【所在地】〒604-8821 京都市中京区坊城仏光寺北入る

【電話】 075-841-3381 FAX 075-841-4481

【アクセス】 JR京都駅 市バス26・28系統 「壬生寺道」下車 徒歩5分

壬生寺 公式サイト 

 

最後に

二条城や本願寺など、洛中と言われるエリアは歴史に深く関わったスポットが多いのが特徴です。歴史に興味がある人には、たまらんスポット!やないでしょうか?

 

洛中エリアには他にも京都を代表する観光スポットがたくさんあります。ショッピングやグルメが楽しめる他、散策するだけでも京都を満喫できるエリアです。

 

最後までお読み下さってありがとうございました。