京都伏見稲荷大社の境内の奥にある稲荷山は、むかし稲荷神を含めた神々が降臨したとされている場所があります。神蹟(しんせき)と呼ばれる場所です。
京都伏見稲荷大社の本殿から稲荷山山頂までの行き方
わりと一般的なルートは、
本殿→奥社→熊鷹社→三ツ辻→四ツ辻→三ノ峰→一ノ峰→御膳谷→四ツ辻→三ツ辻→八島ヶ池北側の参道を通って本殿へ戻るルートです。
荒神峯・御幸奉拝所は四ツ辻で一休みした後、一ノ峰に行く前か御膳谷から戻った後に行くと良いでしょう。実際に行くと他にもルートは分岐していていくつもあります。
御剣社から御膳谷へ行く途中のおせき茶屋横から清瀧に行くルート、一ノ峰から南に分岐して末広瀧など行場をいくつも通って奥社へ戻るルートです。
清滝から先も道がありますが、そのまま行くと東福寺東側の住宅地に出てしまうので清瀧から引き返す必要があります。
画像引用元:伏見稲荷大社
京都伏見稲荷大社の本殿がある稲荷山山頂までのかかる時間は?
登山ルートの基本となる『山頂往復ルート』は、順路でふもとから山頂まで往復するルートで、所要時間は約2時間です。
一般的なルートに掛かる時間は歩くだけなら一時間強ですが、参拝しながらだと二時間は掛かります。荒神峯や清瀧も廻ると三時間強かかるかと思います。
稲荷山に登ってお参りしたいけど、体力的に自信がないとか、どうしても時間がないという人におすすめのコースがあります。
京都伏見稲荷大社の本殿から稲荷山山頂までお手軽お参りルート
(所要時間:約30分)
千本鳥居をくぐり抜けたところに奥社奉拝所があります。ここはお山の神々を遥拝(ようはい)するために設けられたものですので時間がない人にも短時間でお参りできるコースです。
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本殿
伏見稲荷大社の本殿は国の重要文化財建造物。
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京都伏見稲荷大社の千本鳥居
伏見稲荷大社の千本鳥居は、境内奥の稲荷山の右側、中腹に並んでいて、おおよそ10分あれば充分にくぐり終えることができます。
厳密には、「奥宮(おくみや)」から「奥社奉拝所(おくしょほうはいしょ)」への山道に連続で造営されている鳥居が、千本鳥居です。
伏見稲荷大社の境内全体(稲荷山含む)では、約1万基の鳥居があるそうです。平日でも混み合うときがありますので、「右側通行」というルールがあります。
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奥社奉拝所
奥宮より千本鳥居を潜りぬけると、奥社奉拝所が現れます。命婦谷(みょうぶだに)と称されるところで、稲荷山三ケ峰が、この社殿の背後にあり一般には奥の院と呼ばれています。
この神社はお山の神々を離れた場所からお祈りするために設けられたもので、拝殿・本殿・稲荷大神の鳥居と一直線でお山の神様に遥拝します。
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おもかる石
伏見稲荷大社は、山頂まで登って全部見て回るのはなかなか大変です。千本鳥居を抜けたところにある奥社は必見。ここまで来たら、奉拝所の横にある「おもかる石」をぜひ試してみてください。
灯籠の前でまず願いごとをして、灯籠の頭の部分(空輪)を持ち上げます。自分が予想していたよりも軽いと感じたらその願いごとは叶い、重いと感じるようであれば願いごとは叶わないと言われています。
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伏見神宝神社
(画像引用元:京都いいとこウエブさん)
伏見稲荷大社の中にありますが、末社ではなく独立した神社です。むかしは稲荷山上に祀られていたといわれています。現在は千本鳥居を抜けていく途中の丘に鎮座しています。
天照大御神を主祭として稲荷大神を配祠、十種の神宝を奉安しています。本殿の前には、狛犬ならぬ狛龍・天龍と地龍が鎮座している姿が見られます。
まとめ
京都伏見稲荷大社は、日本全国に約30,000社あるといわれる稲荷神社の総本宮。中でも、外国人観光客にも人気の「千本鳥居」は伏見稲荷大社を代表する観光スポットです。
なんでも千本鳥居の朱色は、外国人観光客さんからはインスタ映えがするとかで、超人気なんですって!
京都伏見稲荷大社は今や「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」(TripAdvisor (トリップアドバイザー))で2014年から4年連続で1位に選ばれているほど国内だけでなく、国外からの参拝客も多くなりました。
生まれ育った伏見の評判が良くて、人が来てくれるのはうれしいことです。ぜひマナーや秩序を守っていただたいて楽しんでいただければと思います。
最後までお読み下さってありがとうございました。