おばんざいってなんですか?誰が言い出したのか京都民は言いませんよ!

 

追記

(抜粋させて頂きました)

2015年に「おばんざいに関する報告書」を書いた京都大学大学院農学研究科にある「おばんざい研究会」代表、藤掛進さん(65)って方が「定義するなら『京都の日常的な家庭料理』だが、多くの京都の人は今は使わない」と明かす。

消えかけた言葉が全国に広がったきっかけは、随筆家の故大村しげさんらが1964年ごろに新聞に投稿した「おばんざい」という京都の食に関する連載だとされる。「京都の人が日常的に使って浸透したのではなく、京都の食文化を表す言葉として全国に広まった」(藤掛さん)。

出典元:日本経済新聞

 

日常生活で言ったことはありません。「おかず」って言います。

京都で生まれ育った人は、「日常生活で言ったことはない。『今晩のおかずは?』というのが普通だ」

と、これが大半の人の言葉です。

 

テレビ番組などで「京都ではお惣菜のことを”おばんざい”と言います」なんて言ってますけど、京都民はだ~れもおばんざいなんて言いませんよ。と思います。

 

テレビなどでいつの間にかよく聞くようになったけど、それでもおばんざいとは言いませんね。

 

おばんざいってなんですか?だれが言い出したん?

 

私生まれも育ちも京都市伏見区ですけど、テレビで聞くまでおばんざいって聞いたこと無かったし、母に聞いても「おばんざい?言わへんわー」と一蹴されました。

 

地元では言わないのに全国的には有名やて?

おばんざいってだれが言い出したんやろねえ?京都人(私)は普通におかずって言います!

 

少なくとも京都人が普段の会話で使う事はないですね。私は京都で生まれ育って、長年暮らしていましたが、”おばんざい”なんて聞いたことがありません。私の母も京都生まれですが言いません。

 

テレビの影響かなんか知らんけど、祇園四条に行けば「おばんざいの店」という看板を見かけたりしますけど、どこのもぐりや!って思います。(言い過ぎ?)

 

先斗町あたりで、おばんざいって書いてあるお店はなかったんと違うかなー?おばんざいって誰が言い出したのか知らんけど、普通におかずでええやないですか。

 

地元の人はなんで家で食べられるのに、わざわざ高いお金払って食べるのか、意味が分からんと思ってる人は多いんと違いますか?

 

他所から来はった観光客さんからしてみれば、京都独特のお惣菜が沢山あるので、お金を払って食べる事に違和感はないのでしょうけど。

 

旅行雑誌などに載ってる、1人前2千円とか3千円の「おばんざいの店」のメニューを見ていると、同じ金額でもっと美味しいものが食べられるのに、と思うんですよね。

 

 

「おばんさい」と菜は濁らずに発音していた?

祇園の新橋で生まれ育ったという(結構)ご年配の方の話では、その方はおばんざいではなく「おばんさい」と菜は濁らずに言うてたそうです。

 

私20代の頃祇園で7~8年働いてたことがあるんですけど、周りにおかずのことをおばんさいと言ってた人ひとり思い出しました。お世話になったママさん(遠い昔の事で忘れてた汗)

 

昔の人は倹約家?

おばんざいは、お番菜(おばんさい)と書きます。お番菜の番はお番茶の番と同じ意味です。
番茶とは質の劣った煎茶のことです。

 

昔の京都では、

高いお茶飲まんでもお番茶でよろしい!大根を炊く時は、残った葉っぱや皮はほかしたら(捨てたら)あきまへん。

 

葉っぱはお揚げさんと炊いたらよろしい、皮はキンピラにしたらりっぱなおかずになります。おからならお豆腐屋さんに行けば安い値で手に入ります。贅沢はしたらあきまへん!!

 

などと日々の生活の倹約を図りました。その反面、なんぞの時には牛肉文化のある京都では高いすき焼きを食べたり、高い着物を買ったり、高いお茶とお茶菓子を買ったり、祭りにはお金を掛けたりした訳です。

 

使う時は使うけど普段は質素に!が、千二百年の歴史を誇る京都人の知恵の集積でしょうか。

 

おばんざいってなんですか?おかずは菜っぱの炊いたんって言います

 

「おばんざい」に出てくる料理に「たいたん」がある、という説明があったんですが、おばんざいという言葉にやっぱり抵抗感がありますね。

 

大村しげらという人が「おばんざい」という新聞コラムの連載を始めたのがきっかけらしい。そして、「おばんざい」を使いたがるのは、地元民ではなく移住してきた飲食店経営者であるとも。

 

「たいたん」は普通に言います

「たいたん」とは、炊いたんのこと。「煮もの」とも「茹でもの」ともちょっと異なります。大根を煮たんとは言いません。大根を炊いたんと言います。

 

今日のおかずは「お芋さん炊いてん」と言います。煮るはあんまり使わへんかなー。「炊く」ですね。「菜っぱとお揚げさんの炊いたん」「ひじきの炊いたん」「ニシンとなすびのたいたん」などなど。

 

おばんざいって言いませんし、京都人はおたべが好きと思わんといてほしい!

 

おばんざいがなにかはわかったけど、私は今後も使いませんし言いません!(気持ち悪いし)

 

それと京都人やからっておたべが好きと思わんといて。私全く興味ないのになんか決めつけて言われて、うっとうしいと思うことがあります。

 

なんの事かと言いますと、うちに来てくれるお客さんは10人が10人とも「おたべ」が大好きなんです。そうですあの「つぶあん入りの生八つ橋おたべ」のことです。お客さんが好きなんはそれはそれでいいんですけどね。。

 

 

「今度京都に帰ったらお土産におたべ買うて来ますわ」で話がまとまったんですが、「あんな美味しいもの、いつでも食べられるからいいね」って言われます。

 

どうも実家から送ってくると思たはるようです。私の家にはいっつもおたべがある!ぐらいに思ってる人もいました。いやマジで(あり得へんわ汗)

 

私、おたべ(生八ツ橋)嫌いなんですよね。ニッキの味が超苦手なんです。それにいくら好きな人でも、京都人はわざわざ買うてまで食べません。私にしたら、おたべが京土産の定番で1位というのも不思議に思います。

 

シナモンは好きですが、ニッキは大っ嫌いです!お祭りでニッキ水って売ってるでしょ?一度買って飲んだことがあるんですが超美味しくなかったです。(あくまでも個人的な意見)

 

ニッキってケンケンしてて口の中で刺さるというか、チクチクする感じで辛い。うまく表現できませんがわかります?その点シナモンはマイルドな感じ?と私は思うのです。

 

「おたべはニッキが入ってないのもあるやん!」と毎回言われますが、おんなじ工場内で作ったはるのにニッキの匂いがついてるし、味もします!

 

勧められても嫌いなもんは嫌いなんです!

どうやったって食べられへんし、食べとうないんです!っておたべの話題が出ると心の中で叫んでます。

ほんまにこっち(唐津)は好きな人が多いんですよ^^;

 

追記~ニッキとシナモンは同じ?~

 

ニッキもシナモンも同じ樹木です。クスノキ科の常緑樹「日桂(にっけい)」(桂皮「けいひ」とも呼ばれています)。

※【常緑樹(じょうりょくじゅ)】
マツ・スギなどのように、秋になっても落葉しないで、一年中緑色をしている樹木。ときわぎ。

 

原料はどう違うの?

・ニッキ=日本産の日桂の根っこ

・シナモン=スリランカのセイロン産の日桂の皮

つまり、産地と部位が違うんですね。なので匂いや味は同じ様に感じるんです。

 

ニッキとシナモンの味の違いは?

・シナモン=辛くない

・ニッキ=ちょっと辛い

シナモンの特徴

香りが甘くて、マイルドな風味。シナモンのこの独特な風味の秘密はオイゲノールという成分です。

ニッキの特徴

ニッキはシナモンに含まれるオイゲーノールを含んでいません。日本産日桂は収穫量が少ないため、シナモンよりもちょっとお値段が高い。要するにシナモンよりニッキの方が高級みたいですね^^;(意外や)

 

ニッキとシナモンの健康・美容効果

・毛細血管を保護して、血行を促進する

・殺菌、解熱作用がある

・中性脂肪やコレステロールを抑える

・血圧、血糖値を下げる

・抜け毛を予防したり、改善する

・胃腸を丈夫にする

ニッキとシナモンは同じ樹木でも、原材料が違うというわけです。

 

最後までお読み下さって、ありがとうございました。